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営業本部 ソリューショングループ アカウントセールスDiv.
コンサルティング1課 コンサルタント(営業)
コンサルティング1課 コンサルタント(営業)
青木 佑樹
Aoki Yuki
営業としてお客さまから要望を引き出し、その要望を具体化して社内チームへ共有。コンペ・受注後ともに、お客さまと社内、さらにはパートナー企業をつなぐ役割を担う。
企画生産グループ ユニフォームプロデュースDiv.
プランニング1課 MD(商品企画)
プランニング1課 MD(商品企画)
加来 彩子
Kaku Ayako
商品企画を担当し、戦略立案の中軸を担う。コスト・スケジュール管理、プレゼンテーションの準備、使用する生地の選定なども幅広く担い、プロジェクトが円滑に進むよう柔軟に対応する。
企画生産グループ ユニフォームプロデュースDiv.
プランニング2課 デザイナー
プランニング2課 デザイナー
遠藤 恵
Endo Megumi
お客さまの求める「らしさ・ありたい」をデザインで実現する。ご要望の真意をきちんと理解することに加え、プラスアルファの提案力が求められる。
企画生産グループ ユニフォームプロデュースDiv.
プロダクト課 パタンナー
プロダクト課 パタンナー
渡辺 千智
Watanabe Chisato
デザイン画をもとに型紙を作成する。デザイナーの意図を汲み取った上で、着用シーンや用途を考慮し、着心地、見た目など、細かに調整していく。
全国で70を超える映画館を運営し、来場者数では日本トップシェアを誇る映画興行会社TOHOシネマズ株式会社。22年ぶりとなるユニフォーム刷新に携わったプロジェクトチームの4名が、その経緯やプロジェクトの進め方について話しました。
22年ぶりの刷新に向け、チャレンジがスタート
- 加来
- 今回のプロジェクトは、TOHOシネマズさまが全国70か所以上で運営する直営映画館で働く、アルバイトスタッフの新ユニフォームを企画・制作するというものでした。コンペの実施が決まったタイミングで、営業の青木さんから私たち企画チームに声がかかり、提案に向けた準備がスタートしましたね。
- 青木
- 7社が参加する大規模なコンペで、スピードも求められる案件でした。しかも、前任者から引き継いだばかりのお客さまだったので、個人的にはかなり責任重大だなと。その分、「何がなんでも受注したい」という気持ちも強かったです。
- 加来
- 私も映画を見るなら必ずTOHOシネマズというくらいのファンなので、「絶対に受注したい!」と意気込んでいました。ポップコーン一つをとってもおいしくて、映画を楽しんでもらうためのこだわりを感じていたのです。
- 青木
- お客さまのご要望は大きく二つありました。一つは、多様性への対応です。髪型の自由化などを進めるなか、従来の上下セットのユニフォームから、私服に合わせられるブルゾン一着への変更をお考えでした。もう一つは、スタッフのモチベーションや採用力を高めること。そのため、ファッションブランドとのコラボレーションも希望されていました。
- 加来
- 22年ぶりとなるユニフォーム刷新。TOHOシネマズさまの大きなご決断を実現するために、すぐに動き始めました。
お客さまに本当に必要なものを提案したい
- 加来
- 今回は難易度の高いコンペだったので、まずは企業研究をしっかり行って、TOHOシネマズさまに本当に必要なものをご提案したいというのが私たちの考えでしたね。
- 青木
- その一環で、提案前に実際の映画館を視察させてもらいました。やっぱり現場を自分たちの目で見て、働いている方の話を直接聞くことは大事ですよね。そこで聞いたリアルな声が、提案にもかなり生きました。
- 遠藤
- バックヤードまで見せていただけたので、アンケートやヒアリングだけでは出てこなかった課題も見つかりました。新ユニフォームの裾に前後差をつけたのも、視察がきっかけです。
- 加来
- 上映後に座席の下を掃除するとき、スタッフさんは、前かがみの姿勢になるんですよね。後ろの裾を少し長くしておけば、かがんでも背中が見えません。
- 青木
- 提案内容を詰めながら、ブランドコラボも急ピッチで進めていましたね。
- 加来
- スケジュールや品質を考えると、当社と実績のあるブランドがいいのでは、という話になって、候補に挙がったのが、セレクトショップの「SHIPS」でした。
- 遠藤
- ファミリー層の認知度が高いブランドなので、映画館との相性も良いですし。
- 青木
- SHIPSさんも、映画という文化を担うTOHOシネマズさまと、ファッションという文化を担う自分たちには通じるものがあると感じてくださって、快く引き受けてくださいました。
- 遠藤
- ユニフォームのカラーをネイビーにしたのも、SHIPSとのコラボならではですね。以前のユニフォームは黒でしたが、せっかくならSHIPSらしいネイビーを提案したいと思いました。背面のカラーテープは、SHIPSさんからご提案いただいたもの。さりげないSHIPSらしさがあり、デザインのポイントにもなっています。
- 加来
- 初回提案でコラボのデザイン画まで形にできたのは、SHIPSさんが本当に早く動いてくださったからこそです。ネイビーも受注の決め手の一つになり、実際に採用されました。今回は企画書にもこだわりましたよね。遠藤さんのアイデアで、さまざまなファッションやキャラクターの人々が新ユニフォームを着ているイラストを入れました。
- 遠藤
- どんな人が着てもちゃんと似合って、ワンチームに見える。そのイメージを具体的に伝えたかったのです。襟元をV字で開いたようにしたのも、多くの人が首元はファスナーを少し開けて着ることを想定したから。開け具合が人によって違うと全体が揃って見えないため、最初から首元が少し開くデザインにしました。
- 加来
- 22年間、社内外で親しまれてきたユニフォームを大きく変えるのは、お客さまにとっても大きな挑戦です。期待感の一方で、不安もあったと思います。着用イメージを見せたことで、完成後の姿を具体的に想像できたと言っていただけました。
シンプルだからこそ、こだわりが際立つ
- 青木
- 2度目の提案からは渡辺さんにも加わってもらい、サンプルづくりに着手しました。
- 遠藤
- このブルゾンは一見シンプルですが、男女兼用ということもあって、実は立体的に仕上げるのが難しいアイテム。渡辺さんが何度も試行錯誤してくれたからこそ、お客さまにも納得していただける形になりました。
- 渡辺
- 私服の上から着るため、半袖・長袖・シルエットなど、幅広い洋服との組み合わせを考える必要がありました。例えば腕の部分だと、最近は袖まわりがゆったりしたデザインも多いので、そうした場合もスムーズに腕を通せるようにしたい。一方で、半袖の上に着たときにあまりブカブカすると、だらしなく見えてしまいます。
そういったいろいろなケースを想定しながら、細かく調整していきました。一人ひとりの個性になじみながら、きちんと見える。さらに、着替えやすく、手入れもしやすい。そのバランスをめざしました。
- 加来
- 今回はお客さまも含めた試作品のチェックに、渡辺さんも同行してもらいましたね。
- 渡辺
- そうですね、通常パタンナーは参加しない工程なので、貴重な経験でした。実際に着る方にお会いすると、着用シーンのイメージが一気に広がります。確認や調整も、その場でスムーズに進められました。
- 遠藤
- 2度の提案、試着テストでは高い評価をいただいていた一方で、最後まで課題になったのがコストでした。もうひと押し必要なタイミングで、青木さんがすごい速さで追加資料をつくってくれたんですよね。
- 青木
- お客さまの社内にもさまざまな意見があるなかで、もう一度プロジェクトの目的に立ち返る材料が必要だと感じていて……。そこで当社の広報にも協力を仰ぎ、コストをかけることで生まれるユニフォームのPR効果を資料にまとめました。
- 遠藤
- あれは、とても大切なタイミングだったと思います。TOHOシネマズさまのなかで、新ユニフォームで何を実現したいのかという思いが一つになり、私たちも含めてチームとしての一体感が生まれた瞬間でした。
- 青木
- その後、受注の連絡をいただいたときは、本当にうれしかったですね。
チームの一体感が信頼につながる
- 渡辺
- 振り返ると、チームの距離が近かったことも、プロジェクトがうまく進んだ理由の一つだと思います。ちょっとしたことでもすぐに相談でき、その場で判断しながら進められました。
- 青木
- チーム内でのコミュニケーションはかなり活発でしたね。営業をしていると、お客さまの本音をくみ取り、社内チームに伝えて形にしていく難しさに直面することがあります。今回はチームが密に連携できたからこそ、ご要望を的確に形にでき、成果につながったのだと思います。
- 加来
- ユニフォームは会社の風土や働く人の意識を変えるきっかけになるもの。さまざまな企業のチャレンジに関われることも、この仕事のやりがいですね。
- 遠藤
- 本当にそうですね。そしてチャレンジのパートナーに選んでいただくには、信頼が欠かせません。今回は社内で遠慮なく意見を出し合い、「みんなでお客さまのチャレンジを成功させる」という思いで取り組んだことが、信頼につながったのではないでしょうか。たくさんの刺激をもらったプロジェクトでした。
- 加来
- 私は受注直後に産育休に入ったので、完成したユニフォームは、直接映画館へ見にいったんです。実際にスタッフさんが着ている姿を見たときは、「やった!」という感じでした(笑)。自分が関わったものを街で実際に見られるのは、ユニフォームならではのおもしろさですね。
- 渡辺
- 私は一般アパレル業界も経験していますが、着る人の姿を具体的に想像しながらものづくりができるのは、ユニフォームの大きな魅力です。素材やポケットの位置一つをとっても、「この人たちがどう使うか」を考えながらつくっていく。その楽しさは、他では味わえないものだと感じます。
- 青木
- 新ユニフォームは、デザインや着替えやすさなど、私たちが大切にした点を評価いただき、好評だと伺っています。これからもお客さまとコミュニケーションを重ねながら、何かあったときに頼っていただける関係をつくっていきたいです。


