法人向け別注ユニフォームの企画・生産・販売を行うオンワード商事株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:村上 哲)は、「一人ひとりの『はたらく、まなぶ、つかう』をエシカルに」というサステナビリティ方針を掲げ、サステナブル素材の企画提案の促進や、環境・社会に配慮した販促企画等の取り組みを行っています。
12月16日の 「エコの日」※ を前に、この度、当社が2022年に取り組んだアップサイクルの事例をまとめましたので発表します。
アップサイクルとは、本来であれば廃棄されるはずのものに付加価値を加え、別の新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせることで、持続可能なモノづくりを推進する取り組みです。昨今、サステナブルへの関心の高まりを背景に、企業側からの問い合わせが増えており、当社ではこれまでに累計5件のアップサイクルプロジェクトを手掛けています。
*エコの日:京都議定書が発効した2月16日にちなんで毎月16日は「エコの日」とされ、「環境にいいことをする日」と位置付けられています。
2022年の主なアップサイクル事例
(1)地方自治体と連携しビーチや河川の清掃に参加。漂着ペットボトルを回収・繊維化・製品化する取り組み
(2)コロナ禍で顕在化したフラワーロス削減につながるタオルをノベルティとして「はなさく生命」が採用
(3)ANAとオンワード商事の共同アップサイクル 飛行機の廃シートカバーをルームシューズに
■アップサイクルへの取り組みに注力する背景
当社は、事業の根幹であるファッションを通じて、企業文化やブランドの醸成に寄与し、また、人々の消費意識をエシカルに変えていきたいと考えています。そして、これまでに 「一人ひとりの 『はたらく、まなぶ、つかう』 をエシカルに」 というサステナビリティ方針を掲げ、サステナブル素材の使用促進や梱包形態における環境負荷低減、環境・社会に配慮した販促企画等に取り組んできました。その中でも近年注目を集めているアップサイクルへの取り組みは、廃棄削減につながることから、取引先からのニーズも高く、当社としても2022年は様々な活動を行いました。
<参考>Googleでの「アップサイクル」検索数も直近5年で急伸しており、2022年は前年比1.54倍で検索数が増加しています。(データ:Googleトレンド)
関連リリース:
「2021年度の『サステナビリティレポート』を公開 サステナブルなコトやモノを推進する組織も新設」(2022年9月6日)(リンク先に遷移します)
■2022年における当社のアップサイクルの取り組み
(1)地方自治体と連携しビーチや河川の清掃に参加。漂着ペットボトルを回収・繊維化・製品化する取り組み
当社は、2021年から、ビーチクリーン活動等の漂着プラスチック問題の「自分ごと化」や解決に向けた取り組みを推進しています。2022年3月には、沖縄県石垣市で海岸のゴミ清掃をするビーチクリーン活動に参加し、ペットボトル約6,900本の回収に寄与しました。
また、7月には青森県弘前市とアップサイクル推進に向けた連携・協力協定を締結し、弘前市内の河川の清掃に参加しました。
これらの自治体で回収したペットボトルを繊維化し、当社のユニフォーム事業において学校制服や企業のユニフォームに活用することで、環境負荷の少ない循環型社会形成に貢献していきます。
▲締結式の様子
左より弘前市長 櫻田 宏氏、オンワード商事株式会社 代表取締役社長 村上 哲
【弘前市長 櫻田 宏氏コメント】
弘前市では、市民及び事業者の皆様との協働により、市民運動としてごみの減量化・資源化に取り組んでいます。ごみを始め環境問題を解決していくためには、この協働の取組みのほか、これまでの常識に囚われない、新しい視点を持てるかが大きなポイントであると認識しています。オンワード商事株式会社は、石垣市と連携し、クリーン活動で集めた廃棄物からアパレル製品を製作するという、これまでにない先駆的なアップサイクルに取り組まれています。今後は同社と連携・協力体制を構築し、先進的な視点と技術を活かしながら弘前市のアップサイクルを推進してまいります。
関連リリース:
「地球規模の漂着ごみ問題を知り、生活スタイルを見直すビーチクリーン活動に参加」(2022年4月6日)(リンク先に遷移します)
「オンワード商事が青森県弘前市とアップサイクル推進に向けた連携・協力協定を締結」(2022年7月13日)(リンク先に遷移します)
(2)コロナ禍で顕在化したフラワーロス削減につながるタオルをノベルティとして「はなさく生命」が採用
当社は企業のSDGsへの取り組み意識の高まりを受けて、企業ごとに課題やイメージを相談しながら、地球環境に配慮した製品等を提案する課題解決型の取り組み『サステナビリティライン』の提供を拡充しています。
2022年9月には、はなさく生命保険株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:増山 尚志)へ、社名にちなんで、花に関連する製品であり、さらにSDGsに配慮した製品として薔薇染めタオルを提案し採用されました。タオルの染料として使用する薔薇は、コロナ禍における市場価格の低迷により出荷調整対象となった廃棄予定のものです。
【はなさく生命保険株式会社 エージェンシーマーケット推進部 担当者 コメント】
<背景>
オンワード商事様から「廃棄予定の薔薇の花びらを使って染めたハンドタオルを作りませんか」とお声がけいただき、 「スマイルフラワープロジェクト」についてお教えいただいたのがきっかけです。社名の通り、はなさく生命ではこれまでお花をデザインに採用した様々なノベルティを作成してきました。ノベルティを作成する中で、「コロナ禍による市場縮小で廃棄予定のお花を救う」の一端を担えることに共感し、採用に至りました。
<反響>
ハンドタオルは外出時の必需品であり、「薔薇を使った染色により非常にかわいらしいピンク色です」と多くの感想を頂いています。また、肌触りにもこだわりオンワード商事様のご協力のもと何度も試作を繰り返した結果、ノベルティとは思えないクオリティだと好評を頂いております。
関連リリース:
「コロナ禍で顕在化したフラワーロス削減につながるタオルを『はなさく生命』が採用」(2022年9月14日)(リンク先に遷移します)
(3)ANAとオンワード商事の共同アップサイクル 飛行機の廃シートカバーをルームシューズに
ANAホールディングス株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:芝田 浩二)とのアップサイクルの取り組みにおいて、廃棄対象となったシートカバーをルームシューズに生まれ変わらせた「ANA特製ルームシューズ」を共同開発しました。
この取り組みは、アパレル業界の「衣服の大量廃棄問題」を解決する目的で、昨年、社内有志による部署横断型の専門チームを発足し、アップサイクルを推進する「オンワード商事 Re-make-upプロジェクト」を始動。その第一弾として、当社の社員発案による新規事業です。
また、スリッパ生産量日本一の山形県河北町の職人が一つひとつ手作りするため、伝統産業活性化による地方創生に貢献できる点も特徴で、多様な年代から多くの申し込みがあり好評です。
★「ANA特製ルームシューズ」特徴
・スリッパ生産量日本一!山形県の工場で、一つひとつ手作りで生産
スリッパ生産量で日本一を誇る山形県河北町に位置する株式会社後藤(本社:山形県河北町 代表取締役社長:後藤 重美)で職人が一つひとつ丁寧に手作りした製品です。
シートカバーから製品にできる部分を目で確認し、生地の特性を活かしながら、型取り、裁断、ミリ単位での縫製をすべて手作業で仕上げています。
河北町のスリッパ生産は、海外への生産地の移転等で全盛期の4分の1ほどに縮小してしまいましたが、株式会社後藤は「品質の良い、魅力のある、話題になる、すばらしい商品をお得意様に提供する」を社是に掲げ、品質の良いモノづくりで昭和32年より生産を行っています。
・2way仕様で様々なシーンで着用可能
自宅や旅行先などの様々なシーンでの着用を考え、脱ぎ履きが多い時は、かかとを畳んだまま「スリッパ」仕様に、また、動き回る時にはかかとを起こして「ルームシューズ」仕様としてもご利用いただける2way仕様のルームシューズです。
【販売サイト】
ANA UP-CYCLE PROJECT SHOP(https://ana-upcycleproject.com)
【価格】
1足6,930円(税込)※別途送料あり
【次回予約抽選販売受付期間】
1月12日(木)正午~1月18日(水)正午
【ANAビジネスソリューション株式会社 シェアードサービス事業本部 照沼 有紀子氏コメント】
航空機備品を用いた新たなANAグッズを制作できないかという模索がきっかけでしたが、「ANA Future Promise」と「オンワード商事Re-make-upプロジェクト」が共創することで環境に配慮した「ANA特製ルームシューズ」という良い商品ができたことを大変嬉しく思います。
利用者の履き心地考慮だけでなく、縫製では一つひとつ丁寧に、定規を用いたミリ単位での調整もなされ、職人達による製作工程はどれも素晴らしく、オンワード様のお力添えに感謝申し上げます。修理可能な、ずっと履き続けられるルームシューズを一人でも多くの方々に届けられるよう引き続き取り組んでいけたらと思います。
関連リリース:
「ANAとオンワード商事の共同アップサイクル 飛行機の廃シートカバーをルームシューズに!」(2022年11月10日)(リンク先に遷移します)
■当社が2022年度に新設した専門組織 サステナブル推進Div.
課長 六川 大河(ろくかわ たいが) コメント
2022年度はサステナブル推進Div.が新設され、更にサステナビリティへの取り組みを強化してまいりました。アップサイクルなど、持続可能な社会の形成に向けた取り組みの必要性は今後も高まっていくと思います。個人、個社では解決不可能な課題への取り組みを、様々なカタチのパートナーシップを発揮して2023年度以降も推し進めてまいります。
■オンワード商事株式会社 概要
「ヒトと地球(ホシ)の、明日(あした)の笑顔をデザインしつづける。」をパーパスに掲げ、法人向けにブランディングやセールスプロモーション、CSRなど、お客様の課題解決へのご提案を行っています。
代表者:代表取締役社長 村上 哲
所在地:〒102-8115東京都千代田区飯田橋二丁目10-10
設立:1962年(昭和37年)4月23日
事業内容:ユニフォーム、セールスプロモーショングッズ、メンズウェア、ジュエリー、レディスウェア、雑貨、健康関連商品の企画・生産・販売、催事販売会開催・運営
URL:https://onward-cd.co.jp/wp/
ニュースリリースPDFはこちら
【オンワード商事の「アップサイクル」に関する2022年の取り組み】
アップサイクルに関するお問い合わせはこちら
オンワード商事株式会社 サステナビリティ推進Div. 六川
TEL:03-5226-1353/e-mail:t-rokukawa@onward.co.jp
報道関係者からのお問い合わせはこちら
オンワード商事株式会社 広報担当 三島菜々子
TEL:03-5226-1333/e-mail: pr-sj@onward.co.jp